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- キリンの燃料電池導入の英断を賞賛! -

電力業界や石油業界は、これでも目が醒めませんか?


読売新聞の記事にリンク 「工場電源に燃料電池」 「燃料電池電気供給」 「エネルギー企業の死活」

2001年12月27日の読売新聞は一面トップで「工場電源に燃料電池」と伝え、「ミニ時典」と関連記事で、燃料電池の原理と溶融型燃料電池の将来性を大きく取り上げました。悪いことの続いた21世紀最初の一年でしたが、これは将来のエネルギー革命の第一歩となる素晴らしいニュースで、唯一の明るいものと言えましょう。がしかし、電力や石油を供給してきた業界や自動車産業の反応はどうでしょう?自らの権益を守ることに汲々で、日本や世界の将来を見通す目がないのでしょうか?

すでに「安全な未来のために」で述べましたし、「ゴミは宝だ」でも述べましたが、ゴミ問題を解決し、同時にエネルギー問題をも解決するのは、メタン、メタノールを置いて他にありません。新聞記事にもあるように工業的なコストもほぼ解決された今、どこが、あるいは誰が最初に手を染めるかが注目されていました。

私企業ではなく、ゴミ問題に最も悩んでいる東京都か周辺の大都市圏のどこかの自治体ではないかと予想していたのですが、見事に外れました。何と私企業のキリンでした!自家発生したゴミの処理と外部に依存していたエネルギーの問題を同時に解決し、しかもそれが二酸化炭素の排出減少につながるとなれば、企業にとって、最後の生き残り作戦と言えましょう。アサヒに押されて、これまで保ってきたキリンの栄光は過去のものとなりましたが、長期的な視点からすれば、電力会社や石油企業に依存する体質からの脱皮で、そうとうな競争力をつけることでしょう。キリンと丸紅の大英断に心からの賛辞を送ります。

さらに目を転じて、電力業界はどうでしょうか?新たな需要を開拓しようにも、今日のような景気のもとでは先の見込みも立たないでしょう。それでもまだ、プルサーマルの開発、原料核物質の再生産という、子孫に恐ろしいつけを回すことを続けるのでしょうか?そんなことをしていて、社会的な責任を達成できるのでしょうか?

石油業界などには、石油石炭や天然ガスがダメならメタンハイドレートがあるさという、安易な発想が見られますが、本気で考えているとすれば、失礼ながら救いがたいバカとしか言えません。海底のメタンハイドレートは、地球上に生物が誕生して以来、数十億年をかけて大気中の二酸化炭素から蓄積した貴重な貯金です。有限であるばかりか、使ってはならない性質のものです。失われようとしているオゾン層も、植物界の貴重な産物で、人間は破壊することはできても、ひとたび失ったら最後、再生することはできません。

石油業界と自動車産業の怠慢も救いようがありません。自動車燃料と言えばガソリンか軽油しか考えず、LPG車はタクシーなどの営業用車両に限定して製産販売するなど、自らが温暖化ガスの最大の発生源を作るものであることを忘れています。そもそもLPGがクリーンであるかのごとき宣伝も大変な間違いです。ただ単にch4という分子構造から、二酸化炭素の発生率が低いというに過ぎませんし、結局は化石燃料であることを隠ぺいしてはいませんか?

電力、石油、自動車などの産業に従事する人たちにお聞きしたいのです。あなたの自分の子供や孫たちのことを考えたことがありますか?彼らが安全で快適な社会で生活するよう願いますか?そうだったら、きっとそうに違いないでしょうが、どうか問題を先送りしないで、一緒に考えていただけませんか?



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